似ている印象の形成外科と整形外科の違い
名称がよく似ていることから混同されてしまうことが多い形成外科と整形外科ですが、それぞれで行われている診療の内容には大きな違いがあります。
まず、比較的イメージしやすい整形外科から見てみると、こちらは主に身体の外傷や疾患などの診療を行っています。
骨や関節などの運動に欠かせない部分の外傷は整形外科で診療してもらえるので、運動面の異常がある場合は整形外科を受診すると良いと覚えておくと良いかもしれません。
これに対し、形成外科は主に表面や形に関する診療を行っています。
怪我などで体の表面に傷が出来てしまった場合に受診するのは、形成外科です。
他にも皮膚疾患や手術によって本来の形が損なわれてしまった部分の再建や、切除等の手術も行っています。
整形外科が身体の根幹である骨や筋肉や神経等を診療対象としていたのに対し、形成外科ではより表面的な部分が診療対象となっているのです。
このように名称は似ているものの、実際に診療対象となる範囲は全く異なっています。
うっかり混同してしまわないよう、それぞれの症状に合わせて受診する医療機関を決めるように注意しましょう。